カリキュラム・就学について[Curriculum/School attendance]



武蔵野美術学園の学びの方針

造形基礎力育成を大切に
「週4日通学」が基本

武蔵野美術学園では絵画、日本画、彫刻、版画、イラストレーション(絵本)が学べます。どの分野においても教育方針としているのが基礎造形力を身に付けることです。あらゆる造形の基礎となるのが、デッサン力と構成力だと考えています。デッサンによって養われる対象を深く観察する力、対象を把握し画像として紙面に再現できる力は、表現することに関わるうえで重要な能力です。絵画でもデザインでも画面を構成することで成り立ちます。造形の基礎学習を通じて構成力を養うことに努めます。

カリキュラムに基づく教育

カリキュラムの意味は、一定の教育の目的に合わせて、教育内容と学びの順序が総合的に計画されていることです。
学びの中には、本人が見つけることが大切な部分と、順序にしたがって学ぶことで効率よく学べることがあります。そのどちらも大切ですが、効率よく学ぶ方がよい部分はカリキュラム化されています。長い学校の歴史の中で育てられたカリキュラムに基づいて学ぶことができます。
また武蔵野美術学園の授業は実技を中心としたものになります。ご自身での制作を進めていくなかで、教員、講師が指導にあたり、技術的な面や制作上のアドバイスを受けることができます。
午前中の授業は各専攻部分の授業で、午後の授業は基本的に描写力を養うデッサンの授業に加え、表現手法の幅を広げる版画・模写などの周辺領域の授業があります。


少し変わっている学び方

「週4日通学」が基本

美術学校というだけで変わっているのですが、その他にもいくつか変わっている点があります。
就学単位が1年間であること、通学するのが月曜日から木曜日の週4日間であることなどです。また、美術学校は通常、入学前にデッサンなど学び入学試験を受けますが、まったく絵を描いたことのない方も基礎から学ぶことができます。

専攻と課程
絵画、日本画、彫刻、版画、イラストレーション(絵本)について学ぶことができます。まず「基礎課程」に入学し、「専門」、「研究」の3課程をステップアップしながら学びを深化できます。
専攻ごとにカリキュラムは異なりますが、基礎課程はその専攻にふさわしい造形基礎力を学び、選択した専攻の基礎学習をします。専門課程では、各専攻の専門性を高めるための表現手法や技法の学びを深め、研究課程では各人の持つ個性や方向性を踏まえながら自己の表現を追及していきます。
2017年度の入学生は、原則、基礎課程の1年間が就学期間になります。

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就学単位は1年
武蔵野美術学園は1年制の学校で、基礎、専門、研究課程の3課程がありますが、2017年度をもって原則、閉校となるため、新入学、継続を含め、2017年度募集は1ヵ年の就学期間となります。
毎週4日間の通学
「週4日通学」が基本

週4日間通学するのが正規の通学です。月曜日から木曜日、午前9時から午後4時までが授業時間となります。その間昼休みが1時間です。
1年間で32週間を授業日としています。通常この間、講師が教室に在籍する時間は半分くらいになります。
実技を主体とする学びなので、具体的な制作の進行に基づいた指導によって力をつけていきます。


「トライアル入学システム」について

美術学校に入るには特別な才能がいるのではとか、授業についていけるだろうかといった心配をなさっている方がいると思います。こうした方に安心していただけるように「トライアル入学システム」を設けてあります。「トライアル入学システム」は正式な入学の前に2ヵ月間のお試し通学ができる制度です。
2ヵ月間学んでみて、入学を決心されるとトライアル受講料は学費の一部として扱われます。
なぜ2ヵ月間になっているかというと、武蔵野美術学園の総授業週数は年間32週あります。その32週間を科目によって異なりますが、数週単位に分けて学ぶべき内容に仕分けていくわけです。そうして分けられた授業単位の複数を学ぶことで、よりトライアルの意味が増すと考えています。


武蔵野美術学園で学べること(専攻科目)

絵画専攻
絵画専攻 絵画専攻で学ぶことの中心は油絵(アクリル絵具含む)による制作です。石膏像や静物、人体などのデッサンにより造形の基礎である観察力、描写力の習熟に努めながら、油絵制作の手法と技術を基礎から学ぶことができます。また、風景、静物、人体などのモチーフに取り組み、コラージュ、細密画、銅版画など各種の表現手法を学びます。そのため絵画を初めて学ぶ方にもデッサンの基礎から自己の絵画表現までステップを追って学ぶことができます。また、最初に取り組む小さなキャンバスサイズから、順次大きな画面へと制作の対象とする画面も変わっていきます。
●水彩・パステルコース発足
2015年度より絵画専攻内コースとして水彩とパステルを学ぶコースが発足しました。詳しくはこちらをご覧ください。
日本画専攻
日本画専攻 日本画は中国画の影響を受けながらも、日本独自の発展を遂げた絵画領域です。日本画の道具や画材を見ても、自然な素材が使われ道具や画材が伝統的な技術で制作されているものばかりです。
こうした日本的なものを扱っていくこと自体他の表現領域と異なる魅力があります。そうしたところに惹かれて日本画を学ばれる方も少なくありません。
入学生のほとんどは道具や画材に触れるのも初めてという方ですが、写生や道具・画材の使用法の習得、金・銀箔装飾、和紙、扇子制作、古典模写や古典技法の学びと日本画の技術と多様性を学んでいくことができます。
彫刻専攻
彫刻専攻 彫刻を専攻してくる学生はそう多くありません。子どもの頃あんなに砂場で色々な物を作って遊んだり、粘土が大好きだったのに多くの人がすっかり忘れてしまうものです。でも大人になってもそんな感触を体の中に秘めた人がいます。彫刻を専攻してくる人はそんな人ではないかと思います。
天井の高い大きな北窓の教室が彫刻室になっています。ここで彫刻や木彫の実習がされています。その他、半野外の石彫作業場があります。
彫刻をつくるのがはじめての方でも石膏、人体などのデッサンで描写力を養い、彫刻作品づくりを基礎から学ぶことができます。塑像制作、石膏型取り、木彫、石彫など各種の彫刻作品づくりに取り組むほか、銅版画や細密画などの周辺領域の授業もあります。
版画専攻
版画専攻 版画の制作には専門設備の他、各種の機器、用具が必要です。そのため学校の中でも広いスペースを版画工房のためにあてています。半地下に工房があって、プレス機が何台も置かれています。また、石版刷に使用する大理石の石板も数多く保有しています。
版画専攻では版画という手法での創作を学んでいきますが、そのためには原画を制作できる力が必要です。
基礎造形力を養うデッサンのトレーニングや造形への多様なアプローチを重ねながら、リトグラフ(石版)、銅版画、木版画などの版画技法を複数習得していきます。
版画の多様な可能性を知ることで、次のより本格的な版画制作への基礎力ともなります。
他校で版画を学ばれ、さらに学びを深めたい方も入学いただいています。
イラストレーション専攻
イラストレーション専攻

イラストレーションはさまざまな分野で活用されています。その表現の方法も実に多様で、どのような表現方法であっても表現したい題材にあったものであればよいのです。 そこに作者の個性を生かせますが、イラストも絵画的表現であることからデッサン力があることが大切だと考えます。
そこで武蔵野美術学園ではデッサン授業を重んじ、手による表現力を身に付けることとデジタルワークによ制作を行き来することで表現の幅を広げます。
現代のイラストレーターとしての活動にはコンピュータソフトの操作が欠かせないとう現実にも即しています。フォトショップ、イラストレーターのクリエイター能力認定を受けることができます。

絵本コース(イラストレーション専攻内)
デザイン専攻

絵本は絵画表現、デザイン表現、文章表現というようにアプローチの方法がいくつもあり、しかもそれらの要素が総合的に作用して、作品がつくられることが特質です。

自分の表現を追求していく過程で、どこに重点を置くかは絵本作家の資質に関わりますが、武蔵野美術学園の絵本コースは、「表現したいものを自由に描ける描写力」と「物語として組みあげる力」に重点をおいて、「絵本の絵」が描ける作家の養成を基本とします。

そのために石膏デッサンや人体デッサンなどにも力を入れ、多様な表現手法を学び、文章や素材からイメージして作品を描き上げる力を育てていきます。

また、絵本を子どもたちを中心とした人間の心に何かを届けるものとしてとらえ、書物や日常から心を動かすものを発見する力を養います。


在校生からのメッセージ

武蔵野美術学園には「在校生と学園長の昼食会」という会があります。昼食会といってもおおげさなものではありません。何人かの在校生に集まっていただき軽い食事をしながら、学園に入学したいきさつや学園生活を送るなかで感じていることなどをお聞きしています。もう、ずいぶん会を重ねてきました。
そんな昼食会で聞かせていただいた「在校生のコメント」は、ありがたいことに学園応援コメントがとても多いのです。たとえば次のようなコメントです。

●この学園はいろいろな年齢層の方が混じっているのがいいと思います。私は若いほうですが、同じ世代の方ばかりの所より開放感を感じます。
●先生方が熱心なのには驚きました。
●私の探したなかでは学費負担がもっとも少ない学校でした。
●アトリエや工房の雰囲気が独特なのも魅力です。
●1週間4日通学すればいいところが、パートしながら通うのにぴったりでした。
●アニメーションの仕事をしていたのですが、基礎力不足を感じて入学しました。なるほどと思うことの多い毎日です。
●自己流で絵を描いてきましたが、入学してみて自分に基礎力が欠けていたことを痛感しています。
●構内のトイレがウォシュレットできれいなのが気持ちがいい。
●本格的に学べるところを探して学園に出会いました。
●先生方がプロを養成するという気で接してくれていて、とても満足しています。
●学校がある吉祥寺のある街が好きです。


修了生からのメッセージ

武蔵野美術学園では学園を卒業された方を修了生と呼んでいます。小さい学校ですが40年以上の歴史があるので1000人以上の修了生がいます。学園に来られた動機も目標とされていたことも、他の美術学校と比べても多様だと思います。なにしろ70歳過ぎてから入学される方もいますので、一般的な意味での学校を卒業して社会に出てからの成果というのが当てはまらない部分もあるかもしれません。
けれども多くの方が学園で学んだことによって、より充実した人生や豊かな生活が送れているとおっしゃっています。もちろん、スキルを磨いて再度社会に戻り仕事に就かれた方もたくさんいます。
そんな修了生から「学園生活で得たもの」、「修了後のアートライフや活躍の様子」などについてお聞きしました。

  • 修了生からのメッセージの詳細はこちら

アクセスMAP[Access map]

場所
〒180-8566 東京都武蔵野市吉祥寺東町3-3-7
TEL 0422-22-8176 FAX 0422-22-8109
アクセスマップ
JR中央線 総武線・京王井の頭線 吉祥寺駅下車
・徒歩約15分
・中央口3番バス乗り場より
 関東バス西10、西荻窪行き乗車、「武蔵野第三中学校」下車徒歩約2分
・中央口0番バス乗り場より
 ムーバス東循環乗車、「美大通り」下車徒歩3分
JR中央線 総武線 西荻窪駅下車
・関東バス西10、吉祥寺行き乗車、「武蔵野第三中学校」下車徒歩約2分

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